観劇記録

戦う者の歌を聴かせて

ミュージカルレミゼの英語歌詞・日本語歌詞の対称とニュアンスについて2021年公演までにまとめる記事

農場のコンブバイトがバルジャンに言う「おんなじでたまるかクズと」は英語だと俺達は「honest men」だって言ってて、バルジャンに燭台渡す司教様が「honest man」になりなさいって言うのね。
この2つの意味の差をバルジャンは正しく受け取ったんだなと

バルジャンの独白
「石のように/心を閉じて」が「Take an eye for an eye/Turn your heart into stone」、少し上がって「生きてきたのだ/俺の人生」が「This is all I have lived for/This is all I have known」だけど、この上がったところの二つの文章が重い、This is allが続くのが凄く修辞的
レミの音楽って基本的に、同じメロディラインの繰り返しで徐々に上がっていくことで感情のテンションが上がっていく、っていうパターンだから、ここでは「This is all I have lived for/This is all I have known」が強調されてるんだよね。それが俺の全てで、俺はそれしか知らなかったんだ!っていう

ファンテの「この手冷たくなるわ」と「行きましょう自由なところへ」は同じ「Take my hands」で表現されるのすごい好きで。
今際のきわにバルジャンを引き止めた言葉と手で、臨終のバルジャンを導くの滅茶苦茶良い…