観劇記録

戦う者の歌を聴かせて

Les Misérables 2021/5/22プレビュー②

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プレビュー2日目。
新キャスト組、前からいました??

佐藤バルジャン

鎌田司教は厳しいね。今回司教は二人とも厳しいかも。でも増原司教がバルジャンに対する信頼としての厳しさなら、鎌田司教は突き放す厳しさ。
シュガバルの独白「こんな魂が救えるのか」のところ、シュガバル自身が諦めてて、見失ってたシュガバルの中のきれいなものを、司教は見つけてくれたんだなって思った。
Who Am Iは迷ってる途中で答えが出てる。それは彼の中のきれいなものが指し示した答えで。その後も残る迷いを振り切るために問いかけ続ける。
シュガバルはファンテの死をも自分の罪に数えているように見える。
ことレミに関しては歌がうまいのは当然だと思ってるのでいちいち言及しないけど、シュガバル台詞調のところと歌うところの切り替わりがスムーズになった。前回は台詞調と決めてるから、みたいに聞こえた部分も芝居の中で自然に聞こえたというか

二宮ファンテ

二宮ファンテやっぱり好きだー。ずっと混乱してる間にどんどん苦しいところに滑り落ちていく。なまの感じがするファンテ。
波止場でシュガバル来たとき髪を隠す仕草してて、たぶん市長に好意持ってたんだと思った。誠実で優しい市長、人望がある市長、その市長に「見捨てられた」と思ったときの彼女の絶望はどれくらい深かっただろう。その絶望の深さが「からかわないでよ、あのとき工場で追い払わせたのはあなた」の激しさになる。

竹内マリウス

竹内マリウス、線が細くて生真面目。
こうと思い込むとこう!とまっすぐにしか行けない。パリで出てきたときインテリ学生〜!って感じなのに、コゼットとぶつかってからコゼットのことチラ見してて気持ち悪…?可愛い…?いや…って迷う感じ、何か育マリ思い出した。
このあたりはさすがに緊張してんな〜と思ってたけどカフェにはばっちんじょとたんたんグランと綺麗な三角形になっていて、段々19年もいたし17年もいたし13年のときにはいたな?って気分になってきた。
たぶんマリウス10年目だしハンカチは吸うタイプ。
「この本は君の知らないことばかり」で、屋比久エポから取り戻した本をくるっとひっくり返してた。
恵みの雨で「髪が濡れてるようだ」のところで髪を撫でたり、死んじゃったエポの髪をずっと撫でたり。
バルジャンの告白のところで、「そうしますコゼットのため」のところで竹内マリウスが一歩下がって自分からシュガバルの手を外しにきてて、なんて品のいい拒絶!と思った。シュガバルびっくりして空になった自分の手を見てた。
待望の(?)舅に冷たいマリウスがきた!
育ちのいいインテリで、危ういほどまっすぐで視野が狭くて、だからこういう振る舞いになるのだ、と芝居としてすごく自然だと思ったし、この性格だから「愚かな僕を許して」と綺麗に繋がる…

加藤コゼット

いいなぁって思ったのがカフェソングのあとで。
すごく姿勢が良くて芯が強くて、肝が据わってるコゼットだと思う。元々線が細めの竹内マリウスが加藤コゼットにすがってる感じが、すごくいいと思ったの。
「そのことはマリウス、考えないで」は砦の悲しい記憶は忘れて、私達の未来を見て、という。
現実的な女性、という意味で二宮ファンテと母娘感がとてもあった。
これからも竹内マリウスは思い込んだらまっすぐそっちに走ろうとするんだけど、加藤コゼットがすかさず掴まえて、うまくやっていくんだろうなーって思った。

樹里マダム

手足が長い…!本役以外のバイトでもすぐわかる長身。
うまいのは知ってたけど、ほんと前からいたな?って気がしてる。
余談だけどやっぱりKENTAROテナに残ってほしかったなーって思った。2012レミ映画のテナ夫妻の雰囲気が出そう。

相葉アンジョルラス

今年も発光体。
「周りがいないと自分は立っていられない」ってことすごーく自覚してるアンジョだと思うの。みんながいたからここまで来れたってさらって言うタイプ。
グランテールをわかりたいしわかってほしいアンジョだと思った。卒業近いな…
昨日今日とプレビュー観て、今年は「立つのだ仲間よ世界に自由を」は客席に向かって言うので固定みたいです。
ガブ死で尻もちつくのも固定っぽいけど、演出帰ったらどうなるか。

アンサンブル覚書

宇部タボア気持ち悪さが増している。
アンサンブルWキャスト差分、モンパ学生。DwMグランテールに田川学生「どういう意味だ」、柴原学生「なんでそんなこと言えるんだよ」
ファクトリーガール。宇山ファクガは去り際に「ごきげんよう」、島田ファクガは「さようなら」